YouTubeのクリック率があがるようなサムネイルがつくりたい!…けどなにをどうしたらいいのかさっぱりわかりません!人の目を引くサムネイルをつくるコツをおしえてください!
こんにちは。サムネイルデザイナーのおもち(@omochibigaku)です。
先日Twitterで『サムネイル制作のポイント』についてツイートしました。
https://twitter.com/omochibigaku/status/1396929496142340096
パッとみたときの『わかりやすさ』がとにかく大切!というお話です。
みなさまから好反応をいただいたので『サムネイル制作のコツ』についてさらに掘り下げて解説していきます。
人の目を引くサムネイルをつくるコツ
- 明るくてピントがあった画像をつかう
- 人物の色味を調整する
- 読みやすい文字組にする
- 目立つ文字色にする
- 文字の視認性をあげる
の5つです。
順番に解説します!
サムネイル制作のコツ①明るくてピントがあった画像をつかおう
サムネイルをつくるときは
- 明るい画像
- ピントがあった画像
をつかいます。
明るい画像をつかう
サムネイルには明るい画像をつかってください。
ただし、ホラー系などあえて暗めの画像をつかいたい場合はのぞきます。
NG例:うす暗い画像

OK例:明るい画像

うす暗い画像よりも明るい画像の方が見やすくて目にもとまりやすいため、できるだけ明るい画像をつかうようにします。
画像の明るさを調整するときはPhotoshopの
- [明るさ・コントラスト]
- [Camera Rawフィルター]
などが便利です!
サクッと調整したいときは[イメージ]>[色調補正]>[明るさ・コントラスト]。

ガッツリ調整したいときは[フィルター]>[Camera Rawフィルター]。

ピントがあった画像をつかう
サムネイルにはピンボケしていないきれいな画像をつかいます。
NG例:ピンボケした画像

OK例:ピントがあった画像

きちんとピントがあっている画像をつかいましょう。
もしぼやけた画像しか手に入らない場合はPhotoshopの
- [フィルター]>[シャープ]
が便利です!

[アンシャープマスク]、[シャープ]、[シャープ(強)]、[シャープ(輪郭のみ)]など、修正の度合いがちがってくるので、画像にあわせてつかいわけてみてください。
サムネイル制作のコツ②人物の色味を調整しよう
サムネイルにつかう人物画像はデザインにあわせて色味を調整するのがおすすめです!

色味を調整したいときはPhotoshopの[Camera Rawフィルター]が便利です!
人物をキレイにきめたいときは『テクスチャ』と『明瞭度』をマイナス側へ動かすのがおすすめです!

それ以外の項目も適宜調整してみてください。
人物をワイルドにきめたいときは『テクスチャ』と『明瞭度』をプラス側へ動かすのがおすすめです!

こちらもそれ以外の項目を適宜調整してくださいね。
参考までに女性バージョン。

色味を調整すると、美人女性風にすることもできれば、ヤンキー風にすることもできちゃいます!
サムネイル制作のコツ③読みやすい文字組にしよう
文字組をひと工夫するだけで、サムネイルの読みやすさはかわります。
たとえばこちら。

『月5万円を稼ぐ方法』という文字が上と下にならんでいます。
上は文字を入力したままのもの、下はところどころ文字の大きさをかえたものになります。
同じ文章であるはずなのに、パッと見たときの読みやすさは全然ちがいますよね。
強調したい文字は大きく、ひかえめでもいい文字は小さくするなど、メリハリをつけると文章が読みやすくなります。
1字ずつ文字の大きさや位置をかえたい場合はillustratorの
- [文字タッチツール]
をつかうのが便利です!
[文字タッチツール]をつかえば

文字のたて幅やよこ幅をかえたり、縮小・拡大や回転させたりなど、1文字ずつ自由自在に変更することできます!
冒頭のツイートでもご紹介したように、デザインにこりすぎると文字組が読みにくくなる場合があるので気をつけましょう。
NG例:文字組がよみにくい

OK例:文字組が読みやすい

パッとみたときにわかりやすいかどうか、常に意識しながら文字組を考えてみてください。
サムネイル制作のコツ④目立つ文字色にしよう
サムネイルをつくるときは、文字の配色がとても重要です。
人の目を引く配色にしたいときは
- グラデーション
- ネオンカラー
- グランジ加工
がおすすめです!
順番に解説します。
文字をグラデーションで配色する
文字は1色で配色するよりも、いくつかの色をつかってグラデーションで配色する方が目立つサムネイルがつくれます。
文字をグラデーションで配色するときは、illustratorの[グラデーションパネル]が便利です!

[グラデーションパネル]では、つかいたい色を何色も細かく設定できたり、グラデーションの種類や方向を設定することができます。
[グラデーションパネル]のくわしい使い方はこちらのページで解説しています。
なお、グラデーションの端を白色にすると文字が光ったようにも加工できちゃいますよ!

たとえばこちら。

左側は2色のグラデーションで配色したもの。
右側は2色プラス端に白色をたした3色のグラデーションで配色したものになります。
文字を光らせるとサムネイルのクオリティがグッとあがるので、ぜひイロイロ試してみてくださいね!
文字をネオンカラー(蛍光色)で配色する
さらに目立つサムネイルがつくりたいときは、文字をネオンカラーで配色するのがおすすめです!
『ネオンカラーつくりたいけど、カラーコードとか調べるのめんどうだなぁ…』という方のために、裏ワザを教えちゃいます。

文字を2色のグラデーションで配色したあと、アピアランスにある『塗り』を2枚かさねて上側の描画モードを『覆い焼きカラーに変更』するだけで、あっという間にネオンカラーがつくれます!
ネオンカラーの作り方はこちらのページでくわしく解説しています。
文字をグランジ加工で配色する
グランジ加工とは文字をかすれさせて配色する技法になります。

グランジ加工には『色を抜いてかすれさせる方法』と『色をいれてかすれさせる方法』の2種類があります。
こちらが色を抜いてかすれさせる方法で配色したもの。

こちらが色をいれてかすれさせる方法で配色したもの。

グランジ加工のくわしいやり方についてはこちらのページで解説しています。
サムネイル制作のコツ⑤文字の視認性をあげよう
文字の視認性をあげると、サムネイルはグッと読みやすくなります。
視認性をよくする方法は
- 文字まわりに白い線をつける
- 白や淡い色をした背景のときは文字に影をつけない
- 文字が埋もれるときは影をつけた文字を数枚かさねる
などがあげられます。
文字まわりに白い線をつける
文字が読みにくいときは文字のまわりに白い線をつけると、読みやすくなる場合があります。
たとえばこちら。

左上は文字のまわりに白い線がないのに対して、右下は文字のまわりに白い線をつけてみました。
白い線をつけた方が文字が浮きだして読みやすくなりますね。
たとえばイロイロな色をつかったこちらも

白い線をつけた方が文字が浮きだしてとっても読みやすくなりました。
白や淡い色をした背景のときは文字に影をつけない
サムネイルをつくるとき、文字を目立たせるために影をつけることがよくあります。
文字に影をつけると立体的にみえてかっこよく決まりやすいのですが、背景画像が白や淡い色のときはおすすめしません。
たとえばこちらの画像を見比べてみてください。

左上は文字に影をつけたのに対して、右下は文字に影をつけていません。
背景が白色のときは文字に影がついていない方が、すっきりして読みやすくなります。
文字が埋もれるときは影をつけた文字を数枚かさねる
サムネイルをつくっていると、背景画像に文字が埋もれて読みにくくなる場合があります。
太めの濃い色の線で文字を囲ってしまえば目立つけど、サムネイルのテイストはこわしたくない!どうやって文字の存在感をだせばいいの?と頭をかかえている方もいらっしゃるかもしれません。
そんなときは『レイヤーを重ねる』のが便利です!

やり方はとっても簡単!影をつけた文字をそのまま数枚重ねるだけ。
とっても原始的な方法ではあるものの効果は抜群なので、ぜひお試しあれです!
参考図書:【30事例で学ぶ】YouTubeサムネイル制作改善ガイド

さいごに宣伝みたくなってしまい、すみません。
わたしの著書『【30事例で学ぶ】YouTubeサムネイル制作改善ガイド』では、30事例をつかいサムネイルデザインについてわかりやすく丁寧に解説しています。
サムネイルのデザインで悩んでいる方はぜひどうぞ。